コツコツ勝つコツ
●ガンバル氏とM君のお話(人から聞いた話です、あしからず)
訪問販売会社に勤めるガンバル氏45歳はベテランの営業マン。
彼は「私は、営業が好きである。」と言ってはばからない。
「数多く訪問する者だけが勝者となれる」が彼のいつも口ずさむ呪文だ。
けっしてトップセールスというわけではないが、そこそこの営業成績を
コンスタントに上げることで社内でも定評がある。
扱い商品は定価20万円の学習用の教材セットなのだが、少子化となった
今でも必ず1日に1セットは売るのだ。売るまでは決して家に帰らないという
厳しいノルマを自身に課すという、ある意味、セールスの鉄人でもある。
必要経費は会社持ちであっても、20万円の学習用の教材セットを1つ
販売するたびにその20%の4万円がガンバル氏の収入となる。
週に2日はしっかり休みをとるので、彼の月収はおよそ80万だ。
コミッションセールスをしていてもまるで固定給のように彼は稼ぐ。
年収にするとおよそ1,000万である。
一方、彼の少し年下の友人M君はリストラにあい、職もなかなか見つからないので、
健食系のネットワーク・ビジネスと呼ばれる仕事を始めていた。
「悪いことは言わないよ。そんなモン売ったっていったいいくらになると言うんだい。」
「1つの流通で、1,000円といったとこですかね。」
「あははっ、こりゃ失礼。それじゃ10個売ったって1万円じやぁないか。
1日に何十も売れるわけじゃなし、そんなの止めてウチの会社に来なよ。
ウチなら1日1セットでかなりのコミッションになるよ。やっぱり、
商材はあるていどの金額のものじゃなくちゃね。たいへんだよ。」
「いえ、そのぅ、売るというのとは少し違うんですが……。」
そんなガンバル氏の忠告をよそにM君はマルチレベルマーケティングに頑張りました。
1ヶ月目。2人のリクルートがなんとかできました。
その月のM君の収入は、たったの2,000円です。
2ヶ月目。2人リクルートしたうちの1人がもう辞めてしまいました。
でも、残りの1人とM君とで頑張って、1人づつ2人のリクルートができました。
合計6人の小さなグループができました。
その月のM君の収入は、たったの5,000円です。
(多くの人はこのあたりでバカらしくなって辞めていきますがM君は頑張りました)
3ヶ月目。1人づつ2人のリクルートができたダウンさん4人のうち半分の
2人が辞めてしまって、6人のグループは4人になってしまいました。
でも、残りの4人で頑張って、1人づつ2人のリクルートができました。
合計12人のグループができました。
その月のM君の収入は、まだ、たったの11,000円です。
このようにして、
残ったグループの人全員で2人づつ毎月リクルートして、
でも、新しいダウンさんの半分が翌月には辞めてしまうという状況を
6ヶ月続けたある日、M君はまたガンバル氏と会いました。
「どうだい。まだ頑張ってるの。収入は少しは収入が取れるようになったかね。」
「ガンバルさん、こんにちは。ようやく10万円を超えるようになりました。」
「君ももの好きだねぇ。半年もやって月収10万円ちょっとじゃ、生活もろくに
できないじやぁないか。もういいかげんに目を覚まさなくちゃダメだよ。」
暖かい(?)忠告をよそにM君はまだ懲りず頑張り続けました。
・
・
・
・
そしてまた、そのまた半年後のある日、
とある街角でガンバル氏とM君は再会しました……。
「やぁ、ガンバルさん、こんにちは。」
「??? M君じやぁないか。どうしたんだい。レンタカーかい?」
「いやぁ、こ、これですか。Cクラスですけど今月買ったばかりなんです。」
「んっ? 親の遺産でも入ったのかね。」
「いやだなぁ。両親はまだまだ健在ですよ。ようやく収入が取れるようになってきたんです。」
「き、君はいったい、いくら稼いでいるんだい!」
「あれから、一年。あのまんまの率ならもう600万を超えているところですけど、
少しづつですが、ダウンの辞める率や動かないダウンさんも多くなってきて…。
それでもおかげさまで500万はなんとか超えるようになりました。」
「ほぅ。年収500万になれば、まぁ、普通の生活はできるが、贅沢はいかんぞ。
ドイツ車は10年早い! ローンは怖いぞ。」
「あははっ、いやだなぁ。年収500万ならこんな車に乗りませんよ。
私の言っている500万は月収のことですよォ。」
「えっ、??!!」
そこには真剣な眼差しで「M君の1年」に聞き入るガンバル氏があった。
…どうでしょうか?
皆さんも、ちょっと計算してみては?
訪問販売会社に勤めるガンバル氏45歳はベテランの営業マン。
彼は「私は、営業が好きである。」と言ってはばからない。
「数多く訪問する者だけが勝者となれる」が彼のいつも口ずさむ呪文だ。
けっしてトップセールスというわけではないが、そこそこの営業成績を
コンスタントに上げることで社内でも定評がある。
扱い商品は定価20万円の学習用の教材セットなのだが、少子化となった
今でも必ず1日に1セットは売るのだ。売るまでは決して家に帰らないという
厳しいノルマを自身に課すという、ある意味、セールスの鉄人でもある。
必要経費は会社持ちであっても、20万円の学習用の教材セットを1つ
販売するたびにその20%の4万円がガンバル氏の収入となる。
週に2日はしっかり休みをとるので、彼の月収はおよそ80万だ。
コミッションセールスをしていてもまるで固定給のように彼は稼ぐ。
年収にするとおよそ1,000万である。
一方、彼の少し年下の友人M君はリストラにあい、職もなかなか見つからないので、
健食系のネットワーク・ビジネスと呼ばれる仕事を始めていた。
「悪いことは言わないよ。そんなモン売ったっていったいいくらになると言うんだい。」
「1つの流通で、1,000円といったとこですかね。」
「あははっ、こりゃ失礼。それじゃ10個売ったって1万円じやぁないか。
1日に何十も売れるわけじゃなし、そんなの止めてウチの会社に来なよ。
ウチなら1日1セットでかなりのコミッションになるよ。やっぱり、
商材はあるていどの金額のものじゃなくちゃね。たいへんだよ。」
「いえ、そのぅ、売るというのとは少し違うんですが……。」
そんなガンバル氏の忠告をよそにM君はマルチレベルマーケティングに頑張りました。
1ヶ月目。2人のリクルートがなんとかできました。
その月のM君の収入は、たったの2,000円です。
2ヶ月目。2人リクルートしたうちの1人がもう辞めてしまいました。
でも、残りの1人とM君とで頑張って、1人づつ2人のリクルートができました。
合計6人の小さなグループができました。
その月のM君の収入は、たったの5,000円です。
(多くの人はこのあたりでバカらしくなって辞めていきますがM君は頑張りました)
3ヶ月目。1人づつ2人のリクルートができたダウンさん4人のうち半分の
2人が辞めてしまって、6人のグループは4人になってしまいました。
でも、残りの4人で頑張って、1人づつ2人のリクルートができました。
合計12人のグループができました。
その月のM君の収入は、まだ、たったの11,000円です。
このようにして、
残ったグループの人全員で2人づつ毎月リクルートして、
でも、新しいダウンさんの半分が翌月には辞めてしまうという状況を
6ヶ月続けたある日、M君はまたガンバル氏と会いました。
「どうだい。まだ頑張ってるの。収入は少しは収入が取れるようになったかね。」
「ガンバルさん、こんにちは。ようやく10万円を超えるようになりました。」
「君ももの好きだねぇ。半年もやって月収10万円ちょっとじゃ、生活もろくに
できないじやぁないか。もういいかげんに目を覚まさなくちゃダメだよ。」
暖かい(?)忠告をよそにM君はまだ懲りず頑張り続けました。
・
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そしてまた、そのまた半年後のある日、
とある街角でガンバル氏とM君は再会しました……。
「やぁ、ガンバルさん、こんにちは。」
「??? M君じやぁないか。どうしたんだい。レンタカーかい?」
「いやぁ、こ、これですか。Cクラスですけど今月買ったばかりなんです。」
「んっ? 親の遺産でも入ったのかね。」
「いやだなぁ。両親はまだまだ健在ですよ。ようやく収入が取れるようになってきたんです。」
「き、君はいったい、いくら稼いでいるんだい!」
「あれから、一年。あのまんまの率ならもう600万を超えているところですけど、
少しづつですが、ダウンの辞める率や動かないダウンさんも多くなってきて…。
それでもおかげさまで500万はなんとか超えるようになりました。」
「ほぅ。年収500万になれば、まぁ、普通の生活はできるが、贅沢はいかんぞ。
ドイツ車は10年早い! ローンは怖いぞ。」
「あははっ、いやだなぁ。年収500万ならこんな車に乗りませんよ。
私の言っている500万は月収のことですよォ。」
「えっ、??!!」
そこには真剣な眼差しで「M君の1年」に聞き入るガンバル氏があった。
…どうでしょうか?
皆さんも、ちょっと計算してみては?